サーブでシャトルへ触れてはいるものの、羽根やラケットのフレームへ当たり、思った方向へ飛ばないことがあります。
毎回当たる場所が変わると、ネットを越える高さや飛距離も安定せず、試合でサーブを打つことが不安になります。
サーブがラケットの芯に当たらない主な原因は、コルクとラケット面の向き、打点、スイングの軌道がそろっていないことです。
シャトルとラケットを近づけ、同じ位置でコルクを捉える練習を行うと、当たり方を安定させられます。
この記事では、サーブが羽根やフレームへ当たる原因と、ストリング面の中央で捉える方法を解説します。
バックハンドとフォアハンドに分けて確認し、正しい当たり方から飛距離とコースにつなげましょう。
サーブが当たらない状態を3つに分ける
「サーブが当たらない」という悩みには、完全な空振り、羽根への接触、フレームショットという異なる状態があります。
どの状態なのかによって修正する部分が変わるため、最初に自分の当たり方を確認してください。
| 当たり方 | 状態 | 主に確認すること |
|---|---|---|
| 完全な空振り | ラケットがシャトルへ触れない | シャトルとラケットの位置、振るタイミング |
| 羽根へ当たる | コルクより先に羽根へ触れる | シャトルの向き、ラケット面の方向 |
| フレームへ当たる | ストリング面の外側へ当たる | 打点、スイング軌道、体との距離 |
ラケットがシャトルへ一度も触れない場合は、サーブで空振りする原因と5つのコツを先に確認してください。
この記事では、シャトルへ触れるものの、コルクをラケットの芯で捉えられない状態を扱います。
正しいサーブはコルクをラケットの芯で捉える
サーブでは、ラケットが最初にシャトルのコルク部分へ当たる必要があります。
羽根を先に打ったり、コルクと羽根を横から同時にこすったりせず、丸い先端をストリング面で捉えてください。
ラケットの芯はストリング面の中央付近にある一定の範囲で、スイートスポットとも呼ばれます。
芯へ当たると振動が少なく、軽いスイングでも澄んだ音が出て、シャトルへ効率よく力が伝わります。
サーブではスマッシュのような速いスイングを使わないため、芯へ当てる位置を目で確認しながら練習できます。
飛ばすことを急がず、コルクとストリング面が正面から接触する打点を覚えましょう。
サーブが羽根へ当たる原因
ラケットが羽根へ当たる場合は、シャトルのコルクが面を向いていないか、打球前にシャトルが傾いています。
持ち方とラケット面の向きを整え、最初にコルクへ接触する位置を作ってください。
シャトルを横向きに持っている
バックハンドサーブでシャトルを横向きに持つと、コルクの先端がラケット面から外れ、羽根が面の前へ出ます。
その状態で前方へ振れば、ストリングやフレームが羽根へ先に接触します。
コルクの丸い部分をストリング面の中央へ向け、羽根が斜め上へ伸びる角度で持ってください。
シャトルとラケットが正面から向き合っているか、横からも確認しましょう。
羽根の先端を持っている
羽根の先端付近を持つと、シャトルの角度が安定せず、打球直前にコルクが上下左右へ動きます。
手の小さな動きも先端まで大きく伝わるため、ラケット面との位置がずれます。
親指と人差し指で羽根の根元付近を軽く持つと、コルクの向きを保てます。
羽根をつぶさず、ラケットが当たったときに自然に指から離れる強さで持ってください。
シャトルを持つ手を早く引いている
ラケットが指へ当たることを恐れて手を早く引くと、シャトルの向きが変わり、羽根が面の前へ出ます。
コルクがラケット面から逃げるため、羽根だけをこするような打球になります。
スイングを小さくすれば、手を大きく避けなくてもコルクを安全に打てます。
シャトルの位置を保ち、ラケットが当たった動きで指から離れるようにしてください。
サーブがフレームへ当たる原因
ラケットのフレームへ当たる場合は、ストリング面の中央とコルクの位置が上下左右にずれています。
ラケットを速く振る前に、どの方向のフレームへ当たることが多いか確認しましょう。
シャトルとラケットを離しすぎている
バックハンドサーブで両者を離すほど、ラケット面がコルクへ届くまでの軌道が長くなります。
数センチのずれでもフレームへ当たるため、初心者は近い位置から始めてください。
コルクとストリング面の間へわずかな隙間を作り、ラケットを小さく後ろへ引いてから前へ戻します。
芯へ当たるまでは、飛距離を出すための大きな振り幅は必要ありません。
ラケットを下から大きく振っている
ネットを越そうとしてラケットを低い位置まで下げると、コルクへ戻る途中で面の高さがずれます。
ラケットの上側または下側のフレームへ当たり、打球音と飛距離が安定しません。
バックハンドサーブではコルクとほぼ同じ高さへラケットを構え、短く前方へ動かします。
シャトルを大きくすくい上げず、最初に作った面を打点へ運んでください。
打球直前に手首を動かしている
サーブの方向を変えようとして手首を内外へ曲げると、ストリング面の位置と角度が急に変わります。
コルクを捉える直前に面がずれ、左右どちらかのフレームへ当たる原因になります。
狙う方向へラケット面を早めに合わせ、打球付近では前腕を小さく動かします。
手首で面をこねず、ストリング面全体を前方へ運ぶ感覚で打ちましょう。
視線を早く相手コートへ移している
シャトルへ当たる前に顔を上げると、コルクとラケットの位置がずれても修正できません。
狙う場所を先に確認したら、サーブ動作ではコルクへ視線を戻してください。
ラケットがコルクへ近づくところまで見て、打球後に相手とシャトルの軌道を確認します。
視線を保つと同時に、頭や上半身を打球前に動かさないことも重要です。
バックハンドサーブが芯に当たらない原因
バックハンドサーブでは、シャトルとラケットを静止した状態から始められるため、打点を固定できます。
芯に当たらない場合は、構えたあとにどちらかを動かしていないか確認してください。
グリップを強く握りすぎている
グリップを強く握ると前腕が固まり、ラケット面をコルクの位置へ細かく合わせられません。
ラケットヘッドが上下へぶれたり、打球時に面が斜めになったりします。
親指と人差し指を中心にラケットを支え、ほかの指には握り込める余裕を残してください。
準備中は軽く持ち、コルクへ当たる付近で必要な分だけ指を握ります。
ラケット面とコルクの高さが違う
コルクより低い位置へラケットを構えると、上へ動かす途中でシャトルへ当てなければなりません。
タイミングがわずかにずれるだけで、ストリング面の上部や下側のフレームへ当たります。
最初はラケット面の中央とコルクをほぼ同じ高さへそろえてください。
短い前後の動作だけで接触できる位置にすると、芯を通る軌道を再現できます。
ラケットを体の横へ引いている
バックスイングでラケットを体の横へ引くと、前方へ戻すときに曲線の軌道になります。
ストリング面がシャトルの左右へ外れ、フレームへ当たりやすくなります。
ラケットヘッドを面の向きに沿って小さく後方へ引き、同じ軌道で前方へ戻してください。
最初は直線に近い短い動作で、コルクへ正面から当てることを優先します。
フォアハンドサーブが芯に当たらない原因
フォアハンドサーブでは、手から離れたシャトルへラケットを合わせるため、落下位置とスイングのタイミングが重要です。
シャトルを投げず、同じ位置へ自然に落とす動作から確認しましょう。
シャトルを前方へ放っている
シャトルを前方へ放ると、コルクが体から離れ、ラケットの先端側やフレームへ当たります。
一球ごとに飛ぶ距離も変わるため、同じスイングでは芯へ合わせられません。
シャトルを持つ指を開き、体の前方へ投げずに真下へ落とします。
ラケットを持たずに落下位置を確認し、毎回ほぼ同じ場所へ落とせるようにしてください。
ラケットを振るタイミングがずれている
シャトルを離すのが早いと、コルクが予定した打点より下へ落ち、ラケットの上側へ当たります。
反対に離すのが遅いとラケットが先に通過し、根元側やフレームへの接触が増えます。
最初はスイング速度を下げ、シャトルを離す動作とラケットが前へ動くタイミングを合わせます。
芯へ当たる位置が分かってから、フォームを変えずに少しずつ速度を上げましょう。
体との距離が近すぎる
シャトルを体の近くへ落とすと、肘を縮めた状態でラケットを振るため、根元側へ当たりやすくなります。
ラケットを通す空間も狭くなり、スイング中に面の角度が変わります。
腕を自然に動かせる距離へシャトルを準備し、上半身を前へ倒さずに打てる位置を探してください。
遠くへ伸ばしすぎず、肘にわずかな余裕が残る間隔を目安にしましょう。
サーブをラケットの芯に当てる5つのコツ
サーブを芯で捉えるには、速く振るより、コルクと面が交わる位置を毎回そろえることが重要です。
次の五つを順番に確認し、当たり方が安定してから飛距離やコースを調整してください。
1.コルクをラケット面へ向ける
バックハンドサーブでは、コルクの丸い先端がストリング面の中央を向くように持ちます。
羽根が面の前へ出ていないか確認し、打球前にシャトルの角度を変えないようにしてください。
2.芯とコルクの高さをそろえる
構えた段階で、ストリング面の中央とコルクをほぼ同じ高さに置きます。
ラケットを上下へ大きく動かさなくても接触できる位置にすると、フレームへの接触を減らせます。
3.スイングを小さくする
最初はラケットを数センチだけ後ろへ引き、同じ軌道で前方へ戻します。
芯へ当たる前に飛距離を求めず、短い動作でコルクへ正面から接触することを優先してください。
4.シャトルを打点まで見る
相手コートの狙う場所は構える前に確認し、打球動作ではコルクへ視線を戻します。
ラケットがシャトルへ近づくところまで見て、打球前に顔や上半身を動かさないようにしましょう。
5.当たる瞬間だけ指を握る
準備中はグリップを軽く持ち、コルクへ当たる付近で指を短く握ります。
ラケット面を安定させながら、打球後は再び指を緩め、次の返球へ備えてください。
芯へ当てるための練習方法
サーブの当たり方を直すときは、ネットを越える距離より、音と手応えを確認できる短い練習から始めます。
静止したシャトル、短い打球、サービスコートへの打球という順番で進みましょう。
止めたラケットへコルクを当てる
ラケット面をサーブの角度で止め、反対の手でコルクをストリング面の中央へ軽く当てます。
羽根やフレームへ触れない位置と、手から芯までの距離を確認してください。
次にラケットを数センチだけ動かし、同じ位置に固定したコルクへ当てます。
澄んだ音と少ない振動を確認し、5回から10回連続で同じ当たり方を目指しましょう。
ネットを使わず短い距離へ打つ
安全な場所でシャトルを1メートルほど前方へ打ち、コルクを芯で捉えることだけを練習します。
高く遠くへ飛ばす必要はなく、同じ方向へ同じ距離だけ飛ぶかを確認してください。
当たり方が安定したら、少しずつ距離を伸ばします。
飛ばそうとしてフレームへの接触が増えた場合は、再び短いスイングへ戻りましょう。
10球の当たり方を記録する
通常のサービス位置から10球打ち、芯、羽根、上側フレーム、下側フレーム、左右というように記録します。
同じ位置へ繰り返し当たる場合は、シャトルとの距離やラケットの軌道に一定のずれがあります。
根元側へ当たるなら少し距離を取り、先端側ならシャトルへ近づけます。
左右のフレームへ当たる場合は、手首で面を動かしていないか確認してください。
一人で続けられる練習方法は、バドミントンのサーブ練習方法でも紹介しています。
フォーム全体を一度に変えず、当たる位置を一つずつ中央へ近づけましょう。
サーブの当たり方に関するよくある質問
羽根へ当たってもサービスコートへ入れば有効ですか?
正しいサーブでは、ラケットが最初にシャトルのコルク部分へ当たる必要があります。
羽根へ先に接触した場合は正しい打球ではないため、コルクを面へ向けた持ち方へ修正してください。
フレームへ当たってコートへ入った場合は有効ですか?
ラケットが最初にコルクへ当たり、そのまま一度のスイングで正しいサービスコートへ入れば、フレームへの接触だけで直ちに無効とは限りません。
ただし、飛距離と方向が不安定になるため、練習ではストリング面の中央で捉えることを目指しましょう。
ラケットの芯はどこにありますか?
芯はストリング面の中央付近にある一定の範囲で、ラケットによって中央からわずかに上寄りに感じることがあります。
詳しい位置と練習方法は、シャトルをラケットの芯に当てるコツで確認してください。
強く振れば芯へ当たりやすくなりますか?
強く振るほど打点のずれを途中で修正できず、フレームへの接触が増えます。
最初は遅いスイングで芯へ当て、安定してから打球付近の速度を少しずつ上げてください。
バックハンドとフォアハンドは同じ練習で直せますか?
コルクを芯で捉える基本は共通していますが、バックハンドは静止したシャトル、フォアハンドは落下するシャトルを打ちます。
バックハンドでは構える位置、フォアハンドでは落下位置とタイミングを重点的に確認してください。
コルクとラケットの芯を同じ位置へそろえよう
サーブが羽根やフレームへ当たる原因は、コルクの向き、打点、ラケット面の軌道がそろっていないことです。
バックハンドサーブでは、コルクを面へ向け、両者を近づけた状態から小さく打ってください。
フォアハンドサーブではシャトルを投げず、毎回同じ位置へ自然に落とし、遅いスイングでタイミングを合わせます。
体との距離もそろえ、肘を縮めたり上半身を伸ばしたりせずに打てる位置を作りましょう。
最初はネットを越えることより、コルクをストリング面の中央で捉えることを優先します。
同じ音と手応えが続くようになってから、飛距離、軌道、コースの順に調整してください。
サーブの構えから打球までを見直す場合は、バドミントンのサーブの打ち方を確認しましょう。
種類やルールを含む全体像は、バドミントンのサーブ完全ガイドで解説しています。

