「バドミントンを始めたけれど、最初に何を覚えればいいのか分からない」
「スマッシュやクリアを練習する前に、身につけておいた方がいいことはある?」
「部活に入ったばかりで、周りについていけるか不安」
バドミントンを始めたばかりの時期は、ラケットの握り方、打ち方、フットワーク、サーブなど、覚えることが多く感じるかもしれません。
しかし、最初からすべてのショットや細かな技術を覚える必要はありません。
初心者は、ラケットの握り方、基本姿勢、打点、フォアとバックの使い分け、フットワーク、基本ショット、サーブという7つの土台から順番に身につけていくと、その後の練習を理解しやすくなります。
たとえばスマッシュがうまく打てない場合でも、原因がスマッシュそのものではなく、グリップや打点、シャトルまでの入り方にあることは珍しくありません。
そのため、最初に基本を覚えておくことは、遠回りに見えても上達への近道になります。
この記事では、バドミントン初心者が最初に覚えておきたい7つの基本を、なぜ必要なのかも含めて順番に解説します。
バドミントン初心者が最初に覚えたい7つの基本
初心者が最初に意識したいのは、次の7つです。
- ラケットの正しい握り方
- すぐに動ける基本姿勢
- シャトルを打ちやすい位置で捉えること
- フォアハンドとバックハンドの基本
- フットワークと打った後の戻り
- 基本ショットの打ち方
- サーブを安定して入れること
この7つは別々の技術に見えますが、実際のプレーではすべてつながっています。
バドミントンでは、相手が打つ前に構え、シャトルが飛んできた方向へ移動し、打ちやすい位置でラケットを振り、打った後は次の返球に備えて戻ります。
つまり、
構える → 移動する → 打つ → 戻る → また構える
という流れをスムーズに繰り返せるようになることが、初心者の最初の目標です。
すべてを一度に完璧にする必要はないので、まずは一つずつ確認していきましょう。
基本1|ラケットの正しい握り方を覚える
バドミントン初心者が最初に覚えたいのが、ラケットの握り方です。
グリップは、クリア、スマッシュ、ドロップ、ドライブ、ヘアピン、サーブなど、ほぼすべてのショットに関係するため、最初の段階で基本を知っておくと、その後の練習が進めやすくなります。
初心者によくあるのが、ラケットが手から飛ばないように強く握り続けてしまうことです。
しかし、常に力を入れたまま握っていると、ラケット面を細かく動かしにくくなり、フォア側とバック側の切り替えにも遅れが出やすくなります。
また、腕や肩にも余計な力が入りやすくなるため、強く振っているつもりなのにシャトルが思うように飛ばない原因になることもあります。
基本的には、ラケットを落とさない程度に軽く支え、シャトルを打つ瞬間に指を使って力を伝える感覚を身につけていきます。
フライパンのような持ち方だけにならないようにする
初心者は、ラケット面を正面に向けたまま、フライパンを持つような形で固定してしまうことがあります。
この持ち方だけでプレーしようとすると、体の横やバック側に来たシャトルへ対応しにくくなります。
バドミントンでは、シャトルが飛んでくる位置によってラケット面や指の使い方を細かく変えるため、握った形を完全に固定するのではなく、ラケットを操作できる余裕を残しておくことが大切です。
握り方を詳しく確認したい人はこちらの記事を参考にしてください。
→ バドミントンラケットの正しい握り方|初心者向けグリップの基本
基本2|すぐに動ける基本姿勢を覚える
ラケットの握り方と同じくらい大切なのが、シャトルを打つ前の構えです。
バドミントンでは、相手の返球が前後左右のどこへ飛んでくるか分からないため、シャトルが打たれてから慌てて準備するのではなく、どの方向にも動き出せる姿勢をあらかじめ作っておく必要があります。
初心者は、自分がシャトルを打った瞬間に安心してしまい、ラケットを下げたまま棒立ちになることがあります。
しかし、自分が打ったシャトルはすぐに相手から返ってきます。
そのため、バドミントンでは「打ったら終わり」ではなく、打った直後から次のプレーが始まっていると考えることが大切です。
基本姿勢で意識したいこと
構えるときは、足を適度に開き、膝を軽く曲げて、どの方向にも動き出せる状態を作ります。
体を完全に固めてしまうのではなく、少し余裕を持たせ、ラケットも次のシャトルにすぐ反応できる位置へ準備しておきましょう。
初心者のうちは完璧な形を作ることよりも、
「相手が打つ前には準備できている」
という習慣をつけることが重要です。
基本姿勢を詳しく知りたい人はこちらで解説しています。
基本3|シャトルを打ちやすい位置で捉える
ラケットの握り方や構えを覚えても、シャトルとの距離が合っていなければ安定したショットは打てません。
初心者によくあるのが、
- 何度振っても空振りする
- ラケットのフレームに当たる
- シャトルが思った方向へ飛ばない
- 同じように振っているのに飛距離が毎回変わる
といった悩みです。
こうしたミスが続く場合は、「もっと強く振る」よりも、どこでシャトルを捉えているのかを確認してみましょう。
ラケットの中心付近で捉える
ラケット面の中心付近でシャトルを捉えられると、力が伝わりやすく、ショットも安定しやすくなります。
初心者の段階では、速いスイングよりも、ラケットのどこにシャトルが当たったかを感じながら打つ方が重要です。
最初はゆっくり振りながら、シャトルとの距離とタイミングを覚えていきましょう。
シャトルにラケットを合わせるだけではなく、自分が移動する
初心者はシャトルへラケットだけを伸ばして打とうとすることがあります。
しかし、シャトルが体に近すぎたり、反対に遠すぎたりすると、安定したスイングはできません。
そのため、シャトルが飛んでくる位置を予測し、自分が打ちやすい位置へ移動してから打つという考え方が重要になります。
何度練習しても空振りやフレームショットが多い人はこちらも確認してください。
基本4|フォアハンドとバックハンドを使い分ける
バドミントンでは、すべてのシャトルを同じ面、同じ握り方で打つわけではありません。
基本となるのが、フォアハンドとバックハンドです。
フォアハンドは、ラケットを持っている側を中心に使う基本的な打ち方で、クリアやスマッシュなどを覚えるときにも関係します。
一方、バックハンドはフォア側とは反対方向に来たシャトルへ対応したり、バックハンドサーブやネット前の処理をしたりするときに使います。
大切なのは「握ったまま固定しない」こと
初心者は、一度ラケットを握ると、その形のまま最後までプレーしようとしてしまうことがあります。
しかし実際には、飛んでくるシャトルの位置に合わせて、指やラケット面を細かく調整します。
フォアとバックの切り替えができるようになると、体の左右に来たシャトルへ対応しやすくなり、ラリーも続きやすくなります。
握り方・構え・打ち方をまとめて確認したい人はこちらです。
→ バドミントンの基本フォーム完全ガイド|構え・握り方・打ち方
基本5|フットワークと打った後の戻りを覚える
バドミントン初心者は、ラケットの振り方ばかりに意識が向きやすいのですが、実際には足の動きもショットと同じくらい重要です。
どれだけきれいなフォームを覚えても、シャトルを打ちやすい場所まで移動できなければ、そのフォームで打つことができません。
そのため、ショット練習と並行して、早い段階からフットワークにも取り組んでおくことをおすすめします。
「追いかける」だけではなく「打ちやすい位置へ入る」
初心者は、シャトルが飛んでから全力で追いかけ、何とかラケットを当てるという動きになりやすいものです。
しかし、試合で安定して返球するためには、ただシャトルへ近づくだけではなく、自分が無理なくスイングできる位置へ入る必要があります。
そのための足運びがフットワークです。
打った後に戻ることまでが一つの動き
シャトルを打った後、その場で止まってしまうと、次に反対側へ返球されたときに大きく遅れてしまいます。
基本的には、打った後に次の返球へ対応しやすい位置へ戻り、再び構えます。
初心者のうちは、
構える → 移動する → 打つ → 戻る
という流れを一つの動作として覚えてみましょう。
フットワークの基本や練習方法はこちらで詳しく解説しています。
→ バドミントンのフットワーク完全ガイド|基本・練習・速くなるコツ
基本6|代表的な基本ショットを覚える
グリップ、構え、打点、フットワークの基本が少しずつ分かってきたら、次はショットを増やしていきます。
バドミントンには、クリア、スマッシュ、ドロップ、ドライブ、ヘアピン、ロブ、プッシュなど、さまざまなショットがあります。
ただし、初心者が最初からすべてを同じレベルまで使えるようになる必要はありません。
まずは相手コートへ安定して返せるショットを少しずつ増やすことを目標にしましょう。
最初はクリアなどの基本ショットから覚える
クリアは、シャトルを相手コートの奥へ飛ばす基本的なショットです。
オーバーヘッドストロークの感覚を覚えるうえでも役立つため、初心者の基礎練習として取り入れやすいショットです。
スマッシュは力だけで打たない
初心者が憧れやすいショットの一つがスマッシュです。
速いスマッシュを打とうとして、腕に力を入れて思い切り振る人もいますが、グリップや打点が合っていなければ安定しません。
スマッシュも、基本姿勢、移動、打点、スイングという基礎の延長にあります。
そのため、最初から速度だけを追いかけるのではなく、まず正しい形でシャトルを捉えることを優先しましょう。
ネット前のショットもバドミントンの基本
バドミントンは、コートの後ろから強く打つだけのスポーツではありません。
ネット際へ落とすヘアピンや、ネット前から奥へ上げるロブなど、前方で使うショットも重要です。
代表的なショットをまとめて知りたい人はこちらを参考にしてください。
→ バドミントンの基本ショット一覧|ドライブ・プッシュ・ヘアピン・ロブ
基本7|サーブを安定して入れられるようにする
初心者が早い段階で覚えておきたいもう一つの基本がサーブです。
サーブが入らなければ試合を始めることができないため、ゲーム形式の練習へ進む前に、最低限安定してサービスコートへ入れられるようにしておきたいところです。
最初から相手が返しにくい難しいサーブを狙う必要はありません。
初心者の最初の目標は、正しい形で繰り返し入れられるサーブを一つ作ることです。
成功率を数えると上達が分かりやすい
サーブ練習では、何となく何本も打つよりも、「10本中何本入ったか」を数えてみると成長を確認しやすくなります。
最初は10本中3本しか入らなくても問題ありません。
フォームを大きく変えずに繰り返し、5本、7本と成功率を高めていくことで、試合でも使える安定したサーブにつながります。
種類は少しずつ覚えればいい
バドミントンには、ショートサーブ、ロングサーブ、フリックサーブなどがあります。
しかし、初心者が最初からすべてを使い分ける必要はありません。
まず一種類を安定させ、その後でプレーする種目や目的に合わせてほかのサーブを覚えていきましょう。
サーブの種類・打ち方・ルール・練習方法はこちらにまとめています。
→ バドミントンのサーブ完全ガイド|種類・打ち方・ルール・練習方法
7つの基本はどの順番で練習すればいい?
ここまで7つの基本を紹介しましたが、実際の練習では完全に一つずつ終わらせてから次へ進む必要はありません。
たとえば最初の練習なら、グリップを確認してから軽くシャトルを打ち、基本姿勢や打点を意識しながらラリーを行い、その後にフットワークやサーブを練習するという流れでも構いません。
大切なのは、毎回すべてを完璧にしようとしないことです。
「今日はラケットを強く握りすぎない」
「今日は打った後に戻る」
「今日はサーブを10本中7本入れる」
というように、練習ごとに一つテーマを決めると、自分が何を改善しているのか分かりやすくなります。
具体的な初心者向け練習メニューはこちらの記事で紹介しています。
→ バドミントン初心者の練習メニュー|最初にやるべき基礎練習
初心者はスマッシュより基本を優先した方がいい?
スマッシュを練習してはいけないわけではありません。
むしろ、バドミントンを始めて「速いスマッシュを打ちたい」と思うことは、練習のモチベーションにもなります。
ただし、グリップが不安定だったり、シャトルの下へ入りすぎていたり、フットワークで打ちやすい位置まで移動できていなかったりすると、力を入れて振っても安定したスマッシュにはなりません。
スマッシュも結局は、
握る → 構える → 移動する → 正しい打点で捉える → 振る
という基本動作の組み合わせです。
そのため、スマッシュを練習しながらでも、うまくいかないときは一度基本へ戻って確認することが大切です。
初心者が基本練習で意識したい3つのこと
1.一度に直すポイントを増やしすぎない
グリップ、足、打点、体の向き、スイングなどを全部同時に意識すると、かえって何もできなくなることがあります。
初心者のうちは、「今日は打点」「今日は構え」というように、一度の練習で意識するポイントを一つか二つに絞りましょう。
2.強いショットより再現性を大切にする
1本だけ速いスマッシュを打てても、その次の5本がミスになるのであれば、試合では安定した武器になりません。
初心者の段階では、強さよりも、同じフォームで何度も近いショットを打てることを重視した方が、その後の上達につながります。
3.上達を数字で確認する
「前より上手くなった気がする」という感覚だけでなく、具体的な数字を使うと成長が分かりやすくなります。
たとえば、
- シャトルを10回続けて打てた
- サーブが10本中7本入った
- ラリーが20回続いた
というように、小さな目標を作ってみましょう。
達成できたら、次は少しだけ目標を上げます。
初心者によくある基本動作の失敗
バドミントンを始めたばかりなら、ミスをするのは当然です。
特に、
- ラケットを強く握りすぎる
- 打った後に棒立ちになる
- シャトルが来てから慌てて動く
- 体に近すぎる位置でシャトルを打つ
- 腕だけの力で飛ばそうとする
- 打った後に元の位置へ戻らない
- スマッシュばかり練習する
といった失敗は初心者に起こりやすいものです。
大切なのは、失敗しないことではありません。
同じミスが何度も続いたときに、
「どの基本が崩れているのか」
を一つずつ確認することです。
たとえばシャトルに間に合わないならフットワーク、空振りするなら打点や距離、ショットが不安定ならグリップやフォームへ戻って考えてみましょう。
初心者によくある失敗をまとめて確認したい人はこちらです。
バドミントン初心者が最初に覚えるべき7つの基本まとめ
バドミントン初心者が最初に身につけたいのは、
- ラケットの正しい握り方
- すぐに動ける基本姿勢
- シャトルを打ちやすい位置で捉えること
- フォアハンドとバックハンド
- フットワークと打った後の戻り
- 基本ショット
- 安定したサーブ
の7つです。
これらを最初から完璧にする必要はありません。
むしろ、初心者のうちは、一つの基本を意識しながら実際にシャトルを打ち、できるようになったら次の課題へ進むという流れを繰り返す方が身につきやすくなります。
速いスマッシュや難しいショットを打てるようになることもバドミントンの楽しさですが、それらを支えているのはグリップ、構え、打点、フットワークといった基本です。
上手くいかないときほど、一度基本へ戻る。
この習慣を持っておくと、練習を続ける中で自分の課題を見つけやすくなります。
初心者向けの始め方・道具・練習・打ち方をまとめて確認したい人はこちらです。
→ バドミントン初心者完全ガイド|始め方・道具・練習・打ち方を解説
実際の練習メニューへ進みたい人はこちらを参考にしてください。

